点滴式灌水チューブ(ドリップ式)採用の灌水方式
屋上緑化で植物を生育するのには水やりが特に重要です。しかし、面積が広くなると、人の力だけでは十分な散水は難しくなります。そこで必要となるのが、自動灌水システム。減圧機構を持つドリッパーを組み込んだ点滴チューブで、必要な水分を均一に行き渡らせることを可能としています。さらに、チューブには目詰まり防止機能があり、土中での使用が可能。耐候性・耐久性があり、風などの外的要因にも左右されにくいという特長を持っています。
灌水系統図
- 図の中の単位はmm
灌水コントローラー
操作が簡単なAC/DC灌水コントローラーを取りそろえています。水やりのための電磁弁開閉をコントロール。散水手間を軽減し、毎日の水やりを自動化できます。
必要な水量(高麗芝の場合)
梅雨明けから9月下旬までの間は、特に十分な灌水を行ってください。
葉先が丸くなったら危険信号です。葉が黄色くなってしまったら水を与えて新芽が成長するまで待たなくてはなりません。緑の芝生に戻るまで時間がかかります。
芝生にとって散水は大変重要です。
夏場は夜間~早朝にかけて1日2回に分けて、たっぷりと水を与えてください。夏場の標準的な芝生の蒸散量は5リットル/㎡ですが、折板屋根の上は一般的な土壌より過酷な条件になります。散水ロスも考えて、たっぷりと散水してください。
300ピッチのドリップホース(吐出量2.3リットル毎時)の埋設灌水の場合、早朝、夜間各20~30分の灌水が必要です。
春、秋は2~3日朝に1回、冬は週に1~2回日中に灌水が必要です。
折板屋根の場合底面からの乾燥にも注意が必要です。冬場も状況に合わせて適宜灌水を行ってください。
肥料について
マットには芝生に適した約2年間効果の持続する肥料が含まれています。その後は化学肥料は有機肥料を適時追加してください。
芝生以外の植栽を植えられた場合は適時生育に合わせて肥料を追肥ください。
施肥管理
一般的な芝生用の化成肥料(10-10-10)を用いる場合は、春・夏・秋に20~30g/㎡を目安に追肥を実施します。施肥量は肥料により異なりますので、使用方法をよく読んでお使いください。
土壌水分センサから得た土中の水分率をもとにコントロールできる灌水システム。