システムパーツをセット化し、短期間での施工が可能に。
施工にかかる費用や負担を抑え、折板屋根に美しい緑化空間を生みだします。
設計事務所、施工業者ご担当者様向けの施工要領書をPDFでご覧いただけます。ご活用ください。
荷揚げ
折板屋根緑化の施工は荷揚げから始まります。この際、重量が偏らないように十分な注意が必要です。
ちなみに荷揚げの前には入念な事前調査が必要になります。折板屋根の型の確認(有効幅:200、500など、形状:ハゼ式丸・角、重ね式 剣先ボルト)をはじめ、耐荷重、日照、傾斜、耐用年数、水栓、荷揚げスペースの広さ、工程といったさまざまな調査を経て施工がスタートします。
墨出し・ハゼ止め金具取り付け
荷揚げが済めば、墨出し作業です。
墨出しは施工を進めるうえで、非常に大事なポイント。ここで狂いが生じると施工全体の品質にかかわってくるため慎重かつ正確に行います。
その後、ハゼ止め金具の設置・取り付けに。ハゼ止め金具の上に、ネット受け金具を設置していきます。
ネット受け金具取り付け
ネット受け金具を直線になるように設置、固定していきます。
このとき受け金具の向きを合わせるようにしてください。ボルトが長いため、ロングソケットを使い締めこんでください。
縁材A・B取り付け
ワイヤーネットの設置が終われば、縁材A・Bを取り付けていきます。
細かな部材をそれぞれ正しい位置に取り付け。ネットを抑えながら金具を順次、固定。施工スペース全面を固定、設置していきます。
ワイヤーネット取り付け
その上からワイヤーネットを設置していきます。
ワイヤーネットには裏表があり、これを間違うと施工品質に問題が生じるため、設置の際には細心の注意を払いながら作業を行います。
フェルト敷き込み
次はフェルトの敷きこみ設置です。ピンを使って固定していきます。
受け金具の穴とフェルトの穴を合わせながら、固定ピンをしっかりと挿入します。これを繰り返しながら、フェルトを全面に貼っていきます。
フェルト目地テープ貼り・点滴チューブ取り付け
フェルト間に目地テープをはり隙間からの土壌流出を防ぎます。固定ピンの穴にサドル(チューブ固定用)を固定していき、点滴チューブを取り付けます。端部にも点滴穴がしっかりくるように注意しながら設置した後、外部ラインと接合します。
その後、すべての点滴穴から水がしっかり出ているかどうかのチェックを行います。
芝貼り付け・目土入れ
フェルトと点滴チューブの設置が終わると、次は芝生の荷揚げ~芝張、目土入れです。
目土が入れが終わると表面に十分散水し、なじませます。
完成
完成から芝生が活着するまでの期間は、生育期間(4月~10月)であれば3週~4週間になります。その間は毎日たっぷりと水を与えてください。
芝生は植物ですので何といっても水が必要不可欠です。散水には十分に気を使ってください。
折板屋根緑化は通常の緑化に比べて、特に乾燥しやすく冬場でも、風により基盤が乾くので散水はこまめに行うようにしてください。