エコグリーンマットによる温度低減効果
屋上の表面(コンクリート面)温度を最大で9.5℃低減
コンクリート屋根の屋上にエコグリーンマットを設置し、緑化している個所と緑化していない個所の温度を比較したところ、最大で9.5℃、平均で6.9℃の温度差が得られました。
室内の温度差 最大2.8℃
エコグリーンマットで緑化した屋上直下の室内と、緑化していない屋上直下の室内の温度を比較したところ、緑化した屋上直下は緑化していない屋上直下の室内に比べ1.5~2.8℃低く、平均で2.18℃室温を低下する効果がありました。
- 徳島市にある病院建築(7階)のコンクリート屋根の屋上に、エコグリーンマットを布設し、緑化個所と緑化なし個所との温度の変化を比較。
省エネ効果(シミュレーション)
冷房を入れる場合、エアコンの設定温度を1℃上げることで、電気量が約10%削減できる(東京電力調べ)とされています。エコグリーンマットによる緑化で室内温度が平均で2.18℃低減できるとすると、21.8%の省エネ効果がもたらされることになります。また100㎡のオフィスを想定した場合年間電力消費量6,720kWh、147,840円の削減になります。
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広さ10m×10mのオフィスにエアコンを設置する場合を想定
- 消費電力量:エアコンの消費電力量15kWとして計算
- エアコンの利用頻度:稼働日数112日×日稼働時間9時間((一財)省エネルギーセンター調べ)
- エコグリーンマットの設置によるエアコンの非稼働時間:1日当たり4時間(室内温度28℃以下)
- 電気料金:22円/kWh
- CO2排出係数0.69kg-CO2/kWh(環境省指針)
- 詳細は部屋や窓の構造、エアコンの機能などにより大きく変動します。
CO2削減効果(シミュレーション)
100㎡程度のオフィス空間を想定した場合のエコグリーンマットの設置による電力削減量を年間およそ6,720kWhとすると、年間約4,600kg-CO2の削減となります。これは高木に例えると140本を植栽したのと同じ効果です。加えて、植物による大気の浄化効果も見込まれます。
- CO2排出係数0.69kg-CO2/kWh(環境省指針)
- 詳細は部屋や窓の構造、エアコンの機能などにより大きく変動します。
- 3m以上に生長する樹木の年間のCO2固定量は、33.5kg-CO2/年といわれているため(IPCC「気候変動に関する政府間パネル」計算式より)、4,637/33.5≒140本分の樹木に相当することとなる。